施工地域 東京都墨田区八広
施工種別 地上4階建て 鉄骨造(S造)中層マンション 2棟
築年数 築25〜30年程度
工期 約3週間
施工内容 内装撤去、鉄骨・コンクリート解体、分別処理、整地

施工前の建物状況と周辺環境

今回の現場は、東京都墨田区八広に建つ鉄骨造(S造)中層マンション2棟。

築年数の経過に伴い、建替え・再開発を目的とした全面解体のご依頼をいただきました。

現場周辺は住宅や商業施設が密集しており、騒音・振動・粉塵対策を徹底する必要がありました。

また、敷地の前面道路は幅員が限られているため、車両搬出入のタイミング管理も重要なポイントです。

解体工事中の様子

解体準備|仮設足場・防音パネル設置

まずは、建物を取り囲むように防音パネル・仮設足場・飛散防止シートを設置。

これにより、騒音と粉塵の拡散を最小限に抑えながら、安全な作業環境を確保しました。

続いて、電気・ガス・水道といったライフラインの切り離し作業を完了させた後、建物内部の内装解体(スケルトン化)へと進みます。

上階からの内装解体と鉄骨梁の撤去

上階部分は重量鉄骨の梁とデッキプレート構造。

手壊しとガス切断を併用し、上から下へ段階的に安全解体を実施しました。

瓦礫はその場で鉄・コンクリート・可燃物に分別し、指定の仮置き場に搬出。

粉塵が舞い上がらないよう、常時散水を行いながら施工を進めています。

特にS造の場合、梁や柱の切断時に火花や破断音が生じるため、溶断作業区域を明確化し、安全誘導員を常駐させています。

中層階・下層部の解体工程

中層階から下層にかけては、重機(バックホー)を活用した機械解体へと切り替え。

鉄骨材を吊り上げ、切断・分離しながら順次撤去を進めます。

狭小スペースでの重機操作となるため、オペレーターと誘導員が無線で連携。

搬出経路を確保しながら効率的に瓦礫を搬出していきます。

鉄骨材やコンクリートガラはそれぞれ再資源化可能な形で分別処理。環境負荷を最小限に抑える“エコ解体”を意識した施工を行いました。

整地・地盤転圧・仕上げ

建物本体の撤去後は、残土処理・地盤整正・転圧作業を実施。

再開発予定地として使用されるため、排水勾配の調整と高さの均一化を丁寧に仕上げました。

夜間照明を使用しながら作業を継続し、工期内での完了を実現。

重機の稼働後はローラー転圧により、
地盤を安定化させています。

施工完了|更地状態へ

最終段階では、すべての瓦礫撤去と整地を完了。

敷地全体を平滑に整え、再開発計画に適した更地として引き渡しました。

施工後は、現場周辺の清掃や道路洗浄も実施。

最後まで「安全・環境・近隣配慮」を徹底した現場運営を行っています。

施工ポイントまとめ

✅ 鉄骨造(S造)特有の重量構造を安全に撤去
✅ 手壊し+重機併用による効率的な段階解体
✅ 鉄・コンクリート・可燃物の分別処理で高リサイクル率を実現
✅ 整地・転圧まで一貫対応し、美しい更地へ

担当者コメント

墨田区八広という都市密集地での中層S造マンション解体でしたが、近隣への配慮と安全を最優先に、段階的に丁寧な施工を行いました。

特に鉄骨切断時の火花・粉塵対策には細心の注意を払い、作業スタッフ全員が常に連携して安全管理を徹底。

RE-BORNでは、今回のような中層・大型建物の解体にも柔軟に対応いたします。

周辺環境への影響を抑えながら、安心・確実な施工をお約束します。